見解
着実に進化を続けるマイネルクロップが、重賞初制覇を狙う。
2走前の準オープン初夢Sで見せた末脚は、
本格化をアピールするに十分な内容。
距離延長も問題なく、ここはチャンスだ。
昨年の雪辱に燃えて参戦のソリタリーキングが対抗。
前走の名古屋グランプリは最後に失速したが、若干距離も長かったか。
佐賀経験は前回覇者ランフォルセ同様、大きなアドバンテージで、
現状はそのランフォルセよりも上だ。
あとはG1で4度掲示板に乗ったダノンカモンの巻き返しに注目したい。
◆各陣営のコメント
(1)タッチデュール(笹野師)
遠征も続いているし、
状態は平行線という感じかな。器用なタイプでどこからでもレースはできるが、
相手は強いし、多少距離的な不安もありますね。
(2)リキサンステルス(奥平師)
牧場でリフレッシュしていい状態で戻ってきた。
長距離輸送があるので体は余裕を持たせてつくってある。
小回りコースは向かないが、このメンバーならチャンスは十分ある。
(3)リワードレブロン(雑賀師)
もともとが冬場に強いタイプ。スピードはあまりないけど、
距離的にはもっと長くてもいいタフさが売り。
中団がほしいけど、厳しいでしょうね。
(4)クロスオーバー(別府師)
遠征続きですが、しっかりと調整、
回復して臨めると思う。佐賀は走りやすいし、いいレースができるよう頑張りたい。
(5)ダノンカモン(池江師)
前走はさすがにあのメンバーでは仕方ない。
9歳でもまだまだやれる。小回りの中距離は合うと思う。
(6)アドマイヤツバサ(石川浩師)
うちに移籍して初戦だが、カイバ食いも悪くないし、状態は問題ない。
(7)プルーフポジティブ(東真師)
佐賀に来て3戦、順調ですよ。ただ今回は相手が強いからね。
自分のペースで。出来るだけ前の位置を取れたらね。
(8)マイネルクロップ(飯田雄師)
元気いっぱい。56キロは他馬と比較しても良い条件。
地方の深い砂がどうか。調教は不安なくきている。
(9)ソリタリーキング(和田助手)
前走後も順調にきている。距離は2000メートルくらいがちょうどいいと思う。
今回もチャンス。
(10)セイリオス(山下師) 中央の実績を考えると、
物足りない部分もあるが、状態は問題ない。
強い相手に変わり身がほしいね。
(11)コパノエクスプレス(東真師)
距離の課題も克服出来ているし、力は付けている感じだが、
相手がね。流れを見ながら攻める。
(12)ランフォルセ(萩原師)
川崎記念の後に小倉で調整してこのレースに臨むのは昨年と同じ。
全盛期の勢いは薄れているとはいえ、昨年勝っているレースだし、
現地での調整もうまくいっている。いいレースを期待したいですね。
◆佐賀記念データ
☆上位人気が結果
過去5年を参照。1番人気は【1・2・1・1】でまずまずの数字。唯一馬券圏内を外したのが、12年の地方馬オオエライジン。中央馬で1番人気なら信頼度は増す。ただ配当的に狙うなら、同じ複勝率80%で【2・1・1・1】の3番人気。3連単の配当も3桁は1度だけ。4桁3回、9万馬券も1回と中波乱かそれ以上を狙えるレースだ。
☆57キロの中央馬苦戦
過去5年で地方馬の3着以内は1度もなく、中央馬断然のレースといえる。出走した中央馬は23頭で、そのうち重量56キロの馬が3勝を挙げているのに対し、重量57キロは勝ち馬なし。出走馬は55キロ3頭(1勝)、56キロ5頭、57キロ10頭、58キロ5頭(1勝)で、57キロの馬が一番出走頭数が多いのに、である。5頭出走で3勝の中央56キロ馬(今年はマイネルクロップ、リキサンステルス)には注目したいが、一方で重量57キロの中央馬ダノンカモンは軽視した方がいいのかもしれない。