第69回全日本2歳優駿が距離1600メートルで行われます。
例年ハイレベルの一戦で来春のクラシックに直結する重要な一番。
今年もJRA、地方ともに素質馬が揃って激戦ムード。
先ずはJRAですが、新馬、プラタナスを連勝しているガルヴィハーラ、
ダート路線に切り替えて中山の千二で2勝のショウナンガナドル、
兵庫ジュニアグランプリの覇者デルマルーヴル、
未勝利、もちの木賞を連勝中のノーヴァレンダ、
新馬、カトレア賞を連勝中のメイクハッピーがスタンバイ。
質量ともに重厚な布陣と言えます。
ただし、地方勢も今年はかなりの強豪がエントリー。
道営からは北海道2歳優駿1、2着のウィンターフェル、
イグナシオドーロ。
千二のみでも5戦4勝2着1回のエムオータイショウ、
平和賞3着の実績があるマイティウォーリア。
南関東からはデビューから3戦無敗で鎌倉記念を制した船橋のミューチャリー、
平和賞の覇者で地元のヒカリオーソ、
道営時にオープン2勝の船橋マイコートもエントリー。
ダートの2歳王者をかけて胸が高まります。
■見解
JRA、道営からの遠征馬は例年通りハイレベル。
それでも本命は船橋の逸材ミューチャリーに託す。
デビュー3連勝はいずれも性能の違いを示す勝ちっぷり。
前走の鎌倉記念など、後続に6馬身差をつける独走劇だった。
レースレコードのおまけ付きでこの先へ向け視界良好。
落ち着いて臨めるかが鍵だが、川崎ナイターを経験している利は大きい。
強敵はJRAのガルヴィハーラ。
粗削りな面を残しながら、2戦2勝と結果を出したのは能力の証明だろう。
鞍上とのコンビ継続も心強い。
統一重賞覇者デルマルーヴルも首位争いの一角。
◆各陣営の話
(1)マイティウォーリア(林師) 新馬勝ちの内容からも前走くらい走って不思議ない能力は持っている。早めの現地入りで体調もいいですよ。
(2)メイクハッピー(新開師) スタート速く、折り合いつくし、欠点がない。どんな競馬もできる。楽しみ。
(3)イグナシオドーロ(角川師) 前走から十分な間隔があったので思い通りの調整ができた。最終追い切りの動きも良かったので自信を持って送り出せる。
(4)ハルディネロ(真島騎手) 中間の調教に乗りに行ったら、すごく良くなっていた。前走は初めての左回りもあったと思う。2回目なら違うんじゃないかな。
(5)デルマルーヴル(斉藤助手) 使って良くなっている。コース替わりも距離も問題ない。能力は高い。
(6)ヒカリオーソ(岩本師) 前走は逃げたけど、番手の競馬も大丈夫。メンバーを見ると中団ぐらいになるかな。だいぶトモもしっかりしてきて状態はいい。先々につながれば。
(7)エムオータイショウ(角川師) まだ1200メートルしか走っていないけど、折り合いのつくタイプでレースセンスがいい。底を見せていないので楽しみ。
(8)カネトシテッキン(佐々木仁師) 相手が強いからね。調子はいいので、この先につながるレースをしてくれれば。
(9)ショウナンガナドル(和田勇師) 前に行かせるよりも、ためた方がいい馬。左回りの方がいい。
(10)ミューチャリー(矢野師) 追い切りは直線で気合をつけて反応を確かめる程度。内容は良かった。完成度の高い馬で、状態面は変わらないね。展開次第だけど、前回みたいな競馬になるかな。
(11)ガルヴィハーラ(萩原師) デビュー2戦ともに内容は評価している。一戦ごとに成長。相手関係が鍵。
(12)ノーヴァレンダ(斉藤崇師) 前走は展開も向いたが強い勝ち方。しっかりしてきている。スタートは出るし、ダッシュも速い。
(13)ウィンターフェル(林師) 8日に現地入りして順調に来ています。直線で遊ぶところはあるけど、強いところに入ってもいい勝負ができるポテンシャルは持っていると思う。
(14)スズブルースカイ(渋谷師) 前走は太め。輸送で絞れれば、この馬の力は出せると思う。相手が強いので、今後につながれば。
瞬発力上位
ミューチャリー
■注目厩舎
2R田島寿一
4R佐々木仁
7R坂本昇
10R林隆之
■注目騎手
矢野貴之
桑村真明
御神本
真島大輔