東京大賞典
◇12月29日(火)
◇大井競馬場◇統一G1
◇ダート2000メートル
◇3歳上◇出走16頭
暮れの大一番は地元モジアナフレイバーに期待する。
前走の勝島王冠は3着に甘んじて3連覇ならず。
ただ、敗因は明白だ。福永師は「ハミをかんじゃってましたね。
南部杯でマイルの速い流れについていって、
その直後のレース。その気になってしまったのかな」と話す。
勝負どころの反応、直線の伸びが普段と違ったのはそのためだろう。
あくまで臨戦過程の影響。掛かる要素は前走で出し切ったと考え、
今度は折り合うモジアナに期待したい。
3連覇に挑むオメガパフュームが強敵になる。
大井はG16戦で【3・3・0・0】。今年も実力を誇示したままで、
まず首位争いに加わってくるだろう。
古豪ノンコノユメは目標のここへ向け一戦ごとに良化。
昨年2着の雪辱を果たすシーンもあるか。
南関東4歳の筆頭格ミューチャリーも末脚を発揮して迫る。
◆各陣営の話
(1)テーオーケインズ(高柳大師)前走後も順調。前走は不利を受けたし勝っていてもおかしくなかった。舞台はいいと思うし、ここでもやれていい。
(2)デルマルーヴル(斎藤助手)前走後の雰囲気はいいですし、この中間の調整も順調です。前走の浦和記念は難しい流れになったことで、変なところでハミをかんだりとリズムを欠いてしまいました。JBCクラシックでは6着でしたが勝ちにいったものででしたし、いいメンバーがそろっていましたからね。大井の2000メートル戦というコースは問題ないと思っています。今回はこの馬の力を出し切って、いいところを見せてほしいです。
(3)モジアナフレイバー(福永師)前走後しっかり休んで、追い切りは負荷をかける形で。しっかり動けていた。昨年と今年の南部杯の比較でも、経験値が上がっているところは見せてくれている。折り合いがつけば。
(4)ヒストリーメイカー(新谷師)使い詰めで来ているが使いながら良くなっている。前走の5着も悲観していないし、チャレンジの気持ちで向かいたい。
(5)ダノンファラオ(宮内助手)雰囲気、動きはいいし舞台もいい。あとは放牧から30キロくらいプラス体重で戻ってきたのでそこだけ。
(6)ワークアンドラブ(荒山師)前回は午後乗りにしたこともあって、調教を積めたね。今回さらに良くなっている。あとはゲートが開いて、やる気が出るかどうか。
(7)オメガパフューム(安田翔師)チャンピオンズCをパスしたことで昨年、一昨年よりも調整過程はいいです。大井は走り慣れているコースですし、いいレースができていますから。
(8)ノンコノユメ(荒山師)年齢的なこともあって、状態の持ち上がり方が遅い。完調に近いところまではきたかな・・・と思うけど、年齢の分の差し引きもあるからね。
(9)ウェスタールンド(佐々木師)具合は変わらずいい。前走は全く合わないコースだったし、舞台は良さそう。この年になっても全く衰えは感じさせない。
(10)ハナズレジェンド(岡助手)順調に来ている。前走は初ダートだったが、しっかり勝ってくれた。メンバーが強くなるが楽しみ。
(11)ノーブルサターン(佐野師)こちらへ来た時より良くなっている。前回は思ったより伸びなかったけど、反応など良くなってくると思う。あとは相手関係だね。
(12)クロスケ(柏木師) 動きは悪くない。状態としては少しずつ戻ってきたかな。相手も強いし、来年に向けて。
(13)ナイトオブナイツ(渡辺和師)転入初戦で初ダートだけど、調教の感じは悪くない。今後につながるレースを。
(14)カジノフォンテン(山下師)中間は変わりなく順調。ハナにはこだわらないけど、有力馬よりは前でリズムよく競馬したいですね。距離はやってみないと分からない。
(15)エイシンスレイマン(栗田泰師)状態はいいけど、もう少しダートを使ってからになると思う。
(16)ミューチャリー(矢野師)前走は馬場もあったかな。今回も楽なメンバーではないけど、前残りにならなければ。体調は変わりない。完成されつつあるので、なんとかもう1つ上を目指していきたいね。
◆東京大賞典
☆人気 5年間に馬券圏内に入った15頭の人気を見ると1~3番人気が11頭。4~6番人気が4頭。1~3番人気馬が連対しなかった年はなく、基本的には堅いレース。穴が出るとしても4~6番人気馬が絡むケースで、それ以下の馬の台頭はないことを覚えておこう。過去5年で1番人気は【0311】と未勝利ながら複勝率80%。2番人気も【1121】で複勝率80%。ポイントは3番人気で【3002】と3勝もしているが、勝てない年は馬券圏内から去ってしまう。「頭か圏外」がそのまま成り立つのなら有力なデータなのだが・・・。
☆地方馬。中央馬は15年から4年連続で1~3着を独占してきたが、昨年は2、3着に大井の馬が入った。ただし、この2頭は5、4番人気で馬券に絡んで不思議ない評価を得ていた。中央馬中心だが、人気している南関の馬は無視できない。